無気力を原動力に

株式投資で解脱した人のブログ

銀行の優位性について

1994年にビル・ゲイツは、

「銀行機能は必要だが、今ある銀行は必要なくなる」

と言ったそうですね。

私がこの発言を知ったのは2年前くらいだったと思いますが、

銀行株に投資する前に聞いておきたかったです。

既存の銀行がなくなるだなんて考えられないのですが、

実際に超低金利時代の現代は利鞘で儲けるのは難しく、

フィンテックの台頭で決済業務も銀行の優位性は薄れていると思います。

しかし、ビル・ゲイツも言うとおり、銀行の業務は必要です。

銀行業を専門的にやる必要はないというのが発言の核心だと思います。

そこで今一度、銀行の優位性とは何かを考えてみる必要があると思いました。


資金力

あたりまえのことですが、銀行には多くの金が集まっています。

日本人の貯蓄率は高く、預貯金額も増加を続けているようですから

元手には困らないかと思います。

とりあえず金さえあれば何かすることはできるので、

資金繰りにエネルギーを使わないといけない新興企業よりは優位だと思います。

 

顧客情報

お金が動くということは、何らかのアクションが起こっているということです。

決済業務をしている銀行は、あらゆるアクションを知ることができる立場にあります。

フィンテックにも情報を収集する能力はありますが、

利用者が少なければ収集にも限界があるかと思います。

銀行口座は誰もが持っているわけですから、

母集団の大きい銀行のほうが優位だと思います。

 

無駄の削減

優位性とは関係ないかもしれませんが、銀行は無駄が多いと思います。

たとえば通帳は管理しているだけでも費用がかかります。

ATMも受付もテクノロジーの進歩で構造改革ができるのではないのか。

土地を追われたユダヤ人が始めた職業です。

お金さえあればできるのが銀行の優位性だと思っています。

 

まとめ

こうして考えてみると銀行は決して衰退する一方の業種ではなく、

テクノロジーと共存共栄していく余地は大いにあると思います。

現金が一切使われなくなり、デジタルが役割を取って代わるようになれば別話ですが、

まずは銀行とフィンテックの結託からではないでしょうか。

結託し、成長し、互いを必要とする合理性がなくなったとき、新しい金融のモデル、

ひいては新しい経済秩序が生まれるように思います。

そうなってくると話は銀行の優位性だけに留まらず、

資本主義経済そのものを見直さなくてはいけないステージになるような気がします。

 

 

 

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