無気力を原動力に

株式投資で解脱した人のブログ

勝山実さん

 紹介したい人がいます。

私のブログを訪問している一部の人たちはよくご存じのあの方です。

勝山実さんです。

鳴かず飛ばず働かず – ひきこもり名人、勝山実。生涯、半人前でいい。 (hikilife.com)

勝山実さん (@hikilife) / Twitter

 

ひきこもり界では押しも押されぬ地位を確立している勝山さんですが、世間からの認知

度が皆無でとても歯がゆいです。是非ともメジャーデビューしていただきたいと思って

います。私がここで書いたところで担ぎ上げることはできないのでしょうが、今年の3

月に行われたZoomでの講演会ならぬ独演会?からいくつか記憶に残っていることをお

話ししたいと思います。

世間がコロナ一色になったころ、勝山さんは某週刊誌から取材を受けたそうです。

内容はコロナ禍でのおうち時間の過ごし方で、まさにひきこもりが得意とするところ。

勝山さんは、電気を寝たまま点けたり消したりできるように垂れ下げている紐を眺めて

いると2、3時間は過ごせますよ、と答えたそうです。が、編集者が訊きたかったのは

そんなことではなく、割安な遊びやサブスクの利用方法など、経済的にお得な術だった

ようで、いまひとつ話がかみ合わなかったそうです。

ひきこもりに自粛という概念はありません。そもそも何もしていないからです。勝山さ

んはコロナ禍になって自粛に努めていたようですが、途中で気がついたそうです。とぼ

け者ですね。私は自覚していましたよ。社会人になってからの5年間、疲労と投資資金

のためにずっと自粛していますから。勝山さんは私よりもはるかに昔から……そうか!

名人はひきこもっていることすら忘れてしまうという得度の域に達してしまわれている

のですね。中島敦の『名人伝』に出てくる弓矢の名人が最期、弓矢そのものを忘れてし

まうように。いやあ、敵いませんわ。

コロナ禍でもほとんど変わらない日常を送っている勝山さんですが、ひとつだけ大きな

出来事がありました。その件について、ハンカチを取り出し、瞼を抑える勝山さん。涙

は一切出てきません。私はパソコンの前で快哉を叫びました。このユーモア、どおりで

メジャーデビューできないわけです。

最後に質問コーナーがありましたので、私はちょっとイヤミな質問をしました。内容と

しては、社会保障の原資は税金、すなわち利潤になるので、歳入の拡大のために富裕層

を優遇することには一定の合理性があるのではないか、というものです。左寄りが嫌悪

するアプローチです。勝山さんは、歳入の拡大ではなくて、歳出の配分の問題、配分を

まちがえれば軍事国家にもできるので、社会保障を含めて政治に訴えていく必要がある

とのことを言っていました。経済格差の観点からお話を伺いたかったという思いはあり

ますが、見解は至極真っ当だと思います。また質問する機会があったら、意図が明確に

なるように心掛けたいと思います。

ひきこもりといってもパーソナルな問題はさまざまなので、当然ながら一概には言えな

いです。そこのところがあまり分かっていないのか、どのような支援が必要かという質

問があり、勝山さんは、とにかく現金給付、現金をもらって各人が必要とするものと交

換すればよいと答えていたのが明快だと思いました。このことは精神科医斎藤環さん

も同じことを言っていたと記憶しています。金を与えると働かなくなると思われていま

すが、これは誤りというよりむしろ逆効果で、金がなくなることで活動意欲が失われ、

よりひきこもりへの傾向が強まるそうです。だからお小遣いのストップは絶対にやって

はいけません。圧制に反乱は付きものだという歴史に学べば、ひきこもりへの制裁、偏

見こそが凶悪犯罪の主人であることはすぐに理解できるはずなのですが、世間は一向に

認識できないようです。

今後もひきこもり名人の追っかけを続けていきます。

皆さまも、どうか勝山実をお見知り置きください。

 

 

 

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