境界知能 特定理由離職者にならず
境界知能とは、知的障害とまでは言えないけれど、平均的な知能水準から大きく逸脱し
ている人たちのことを指します。病気とも障害とも定義されないため、福祉の外側に追
いやられています。
筆者はこれに該当します。（一部能力を除いて）
発達障害かどうかの診断を求めて通院していた時期もあったのですが、
医師は何も言及してくれませんでした。
そのため診断書とは言い難いですが、WAIS－Ⅲという一般的な検査結果を持ってハロー
ワークへ行きました。
ハローワークに行く目的は「特定理由離職者」になることです。
特定理由離職者とは、自己都合退社だけど正当な理由があって辞めた人を指します。
ハローワークでは次のように説明しています。
以下の正当な理由のある自己都合により離職した者（※補足2）
(1) 体力の不足、心身の障害、疾病、負傷、視力の減退、聴力の減退、触覚の減退等により離職した者
(2) 妊娠、出産、育児等により離職し、雇用保険法第20条第1項の受給期間延長措置を受けた者
(3) 父若しくは母の死亡、疾病、負傷等のため、父若しくは母を扶養するために離職を余儀なくされた場合又は常時本人の看護を必要とする親族の疾病、負傷等のために離職を余儀なくされた場合のように、家庭の事情が急変したことにより離職した者
(4) 配偶者又は扶養すべき親族と別居生活を続けることが困難となったことにより離職した者
(5) 次の理由により、通勤不可能又は困難となったことにより離職した者
(a) 結婚に伴う住所の変更
(b) 育児に伴う保育所その他これに準ずる施設の利用又は親族等への保育の依頼
(c) 事業所の通勤困難な地への移転
(d) 自己の意思に反しての住所又は居所の移転を余儀なくされたこと
(e) 鉄道、軌道、バスその他運輸機関の廃止又は運行時間の変更等
(f) 事業主の命による転勤又は出向に伴う別居の回避
(g) 配偶者の事業主の命による転勤若しくは出向又は配偶者の再就職に伴う別居の回避
(6) その他、上記「特定受給資格者の範囲」の2.の(11)に該当しない企業整備による人員整理等で希望退職者の募集に応じて離職した者等
ハローワークインターネットサービス - 特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲の概要 (mhlw.go.jp)
筆者は（１）に該当すると判断し、知能検査の結果を持参して説明しましたが、やはり
医師から病名または発達障害の診断が必要ということでした。
ハローワークから「雇用保険受給に係る病状証明書」を渡されて、医師に書いてもらっ
てくださいと言われたので、通っていた病院に行って書いてもらおうとしました。
しかし、通院していたのは1年も前の話なので、案の定取り合ってくれませんでした。
特定理由離職者でなくとも雇用保険は受け取れます。給付金額も変わりません。
ただし、自己都合退職の場合は３カ月の待期期間があり、すぐにはもらえません。
ではなぜ特定理由離職者にこだわるのかと言うと「国民健康保険の減免」のためです。
【特定理由離職者】国民健康保険料が３分の１に＆失業給付の待ち期間なし！ (adhd-diary.com)
市区町村によってルールは異なるかもしれませんが、筆者のところでは70％オフです。
年間30万円の保険料だったとしたら、10万円程度の支払いにできるのです。
これがめちゃくちゃ大きいのでハローワークに行ったのですが、計画は頓挫しました。
しようがないので雇用保険をもらい、国民健康保険の支払いに充てます。
筆者の場合は月収の80％を３カ月分もらえるので、これまでに支払ってきた雇用保険と
ともに埋め合わせと考えます。
それにしてもハローワークとか雇用保険とか、全く意義の分からない制度ですね。
ハローワークについては、確かにインターネットのない時代は情報屋としての役割を果
たしたかもしれませんが、今時ハローワークで仕事を探すような人って（笑）
雇用保険はそんなハローワークの職員を養うために徴収しているんですかね。
３カ月支払わないとか、貯金のない人は給付前に死ぬがな。
飢え死にいないようにアルバイトを週20時間以上したら給付対象から外されるし（笑）
雇用保険ならびに各種社会保険、年金制度を生活保護に一本化することを望みます。
＜参考文献＞
なぜ何もかもうまくいかない？ わたしは「境界知能」でした | NHK | WEB特集
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