無気力を原動力に

株式投資で解脱した人のブログ

【売り】大塚HD【買い】キャリアリンク

今週は大塚HDを売却しました。約6%の利益。

12月の優待銘柄として購入し、つなぎ売りをする予定でしたが、

鞘を取ろうとして失敗したので保有していました。

結果、年初からの急騰で含み損を解消するどころか、利益を出すことができました。

高騰もまたリスク(不確実性)。恩恵に与れたのは保有していたからこそです。

 

キャリアリンクを200株購入しました。

人材派遣をやっている高配当銘柄で、新NISAで購入しようか検討していました。

事業内容に期待は持てますが、同業他社が多い中で優位性を見出せないのが難点です。

業績は堅調なので投資対象にはなりますが、今回は配当ではなく売却益を狙います。

なぜなら、ここは年1回配当のため、

権利確定となる3月末までに買いが集まると考えられるからです。

買いが集まらなかったらそのまま保有して高配当を享受できるので安心です。

株価は昨年終盤から右肩上がり。思惑通りいくか楽しみです。

 

新NISA購入銘柄

 

<ジャックス> 300株×5,170円=1,551,000円

 

すでに旧NISAで200株保有している銘柄で、株価は2倍以上に上昇しています。

今更追加で購入するのは損をしているような気がしてしまいますが、

決断に至った理由としては昨年11月に配当性向を30%から35%に引き上げたからです。

過去5年の業績は堅調、注力している東南アジアの経済成長も著しいので、

今後も利益拡大に伴って増配の恩恵を受けられると判断しました。

 

 

双日> 200株×3,170円=634,000円

 

こちらも旧NISAで300株保有している銘柄ですが、2024年度からの株主還元方針に

「DOE4.5%とした累進配当を基本方針」と掲げ、非常に積極的な姿勢が窺えます。

円安が収まれば昨年のような大幅な利益の増加は見込めませんが、

DOE4.5%だと赤字にでもならない限り、来年度からの配当は160円以上になります。

今回の購入価格で160円を割ると、配当利回りは5.04%です。

めちゃくちゃ美味しいと思います。

 

 

セゾン情報システムズ> 100株×1,910円=191,000円

 

クラウドシステムを開発している会社。新規購入。配当利回り4.71%

HULFT」というファイル転送ミドルウェアで高いシェアを持っているのが強みですが、

この製品の具体的な特徴については分かりません。

売上は順調に伸ばしているものの、利益は継続的に下がっているのが気になります。

とはいえ、ここも株主還元方針に「DOE10%」を掲げているので、

赤字にでもならない限り減配はありません。

積極的に購入できる銘柄ではありませんが、

親会社であるクレディセゾンが買収してくれるかもしれないので、

期待も込めて100株保有してみることにしました。

 

合計購入価格 2,376,000円

NISA投資枠残り 24,000円

 

24,000円で購入できる銘柄はほとんどないので、

満杯使い切ったと言っていいんじゃないでしょうか。

いや、NTTならまだ枠に収まるぞ。どうするか。

 

 

2023年 運用実績

今年も運用実績をまとめる季節がやってきました。

2023年の税引き後総利回りは、6.72%でした。

 

良かったこと、失敗したこと、言い訳とありますが、まずは言い訳から。

貧乏投資家である筆者は、確定申告をして配当金を還付してもらっているのですが、

昨年8月に会社を辞め、さらに出来心から管弦楽団へ寄付をしてしまった影響で、

確定申告をした際の還付額の内訳が分かりませんでした。

全還付額は約22万円だったのですが、これを全額配当に計上するのは気が引け、

かと言って目分量で計上した数字を実力だと思い込むのも釈然としなかったので、

今年は1円も計上しませんでした。

尚、過去最高の運用成績は2020年の6.8%

正確な配当還付額を計上できていたらこの数字を越えていると思います。

以上が言い訳で、良かったことは、

兼松エレクトロニクスTOBにぶつかったことです。

おかげで計上しなかった配当還付を余裕で回収できました。

また、4月に株式分割した信越化学工業を9月上旬まで保有し、

16%の利益を出しました。(税引き前)

ほかにもタカラレーベン不動産投資法人やみずほHGなどで利益を確定し、

例年よりも売却益を多く計上することができました。

それから今年はリタイア生活のリスクヘッジと来年から始まる新NISAに備えて、

年初の段階で買付余力を200万円くらいプールしていました。

でも、ただプールしておくのは勿体ないので優待クロスで活用しました。

今年の2月から金券や食料品で実施し、優待価格ベースで6万円相当を入手しました。

高配当銘柄を買っていたほうが利回りはよいですが、

買付余力を確保できるので新NISAを埋めるまでの間は有効な手法かと思いました。

最後に失敗したことですが、

 

先のことをとやかく考え過ぎました。

 

これが唯一にして最大の失敗です。

神様でも預言者でもないので未来のことなど分かるはずもないのに、

空前の円安に警戒感を抱いて2月初頭にJTを+5%で半分売却すると、

円安は収まるどころか加速していき、12月末時点で+50%となりました。

7.8%もあった配当利回りと45%の含み益を手放したことはあまりに大きな損害です。

売却損は取り返せますが、優秀なポートフォリオは取り戻せません。後悔しています。

同じく為替関係では、資材の高騰で割を食っていたケイアイスター不動産を買い増し、

減益、減配と言う形で見事に期待を裏切られました。

為替の深読み以外にも、

ポピンズは国策に適う銘柄だと思って購入したら約30%の含み損を食らいました。

特にポピンズは高配当銘柄ではないので、ポートフォリオの利回りを圧縮しています。

振るわない銘柄をどう処分するかで来年は頭をもたげることになりそうです。

 

それでは皆さん、よいお年をお迎えください。

 

 

 

双日の株主還元方針が改良された

11月27日に双日の中期経営計画がリリースされました。

 

中期経営計画2026 基本方針に関するお知らせ (sojitz.com)

 

これによると株主還元は「DOE4.5%とした累進配当を基本方針」とあり、

従来のDOE4%、130円を下限としていた方針から改良されました。

現在、双日BPSは3629.34円なので、DOE4.5%だと163円になります。

赤字にでもならない限り163円の配当が見込めるので安心感があり、

現状130円の配当に対しても20%の増額になります。

この発表を受けて翌28日の株価は10%近く上昇。

来期の見込み配当163円で計算すると、株価が3400円でも配当利回り4.79%

割安かつ見込みの増配割合を考慮するとまだ上昇の余地があるので、

新NISAを待たないで買い付けたほうがよいと判断し、30日に3350円で200株購入。

ところが私の印象とは反対に株価は一服。

12月1日の終値は、3322円

このまま冷めていくなら新NISAを待てばよかったと後悔しそうです。

 

 

第34回伊藤園お~いお茶新俳句大賞に入選しました

伊藤園お~いお茶新俳句大賞に入選しました。

 

 

佳作特別賞は1685句あり、上位の賞と合わせて2000句以内に入れば受賞できます。

なんだ、2000句もあるなら大したことないじゃないかと思うかもしれませんが、

応募総数は約192万句ありました。

 

結果発表 | 伊藤園 お~いお茶新俳句大賞 (itoen-shinhaiku.jp)

 

倍率だけで言うなら非常に狭き門です。

選んでくれた審査員の皆さんありがとうございます。

 

佳作特別賞以上に入選した作品は、お~いお茶のラベルに掲載されます。

今後、あなたの手に取るペットボトルに私が潜んでいるかもしれませんが、

ホラーだと思わず伊藤園のために御贔屓ください。

よろしくお願いします。

 

 

【売り】タカラレーベン不動産投資法人

NISAで保有していたタカラレーベン不動産投資法人を全て売却しました。

1.1%の利益。

分配金が低迷しているのもそうですが、

一番の理由は、2024年以降へロールオーバーできないということです。

リートは配当控除を受けられないので、特定口座に移管されると旨味が減ります。

それでもこの銘柄を持っていたいかと言われると、答えはNOでした。

低迷していた分配金を下支えしていたのも不動産の譲渡益でしたし、

保有物件も築年数の若返りこそしましたが、

NOI利回りは低下していて今後に期待を感じにくいです。

したがって、売却という判断に至りました。

 

現在NISAで保有しているリートは3銘柄あり、

マリモリート9口、投資法人みらい17口、インヴィンシブル18口です。

マリモ2口分、みらい12口分は今期で保有期限を迎えるので時間がありません。

悩ましいですが、早めに方針を決めたいです。

 

 

【祝!リタイア1周年】活動を振り返る

2022年8月末をもって解脱を果たしてから1年が経ちました。

あっという間でした。

楽しい時間は早く、苦しい時間は長く感じると言われているので、

早く時間が過ぎたということはそれだけ充実していたということだと思います。

事実、解脱してから不満はほとんどありません。

記念すべきリタイア元年の終わりに、この1年のことを振り返ってみようと思います。

 

【旅行】

リタイアしたら旅行しようと思っている人は多いかと思いますが、

私も例に漏れずこの1年で4回も出かけました。

 

1回目は、9月から10月の8日間をかけて、広島→愛媛→高知→香川→岡山を巡りました。

中国、四国地方に行ったことがなかったのですが、

この旅をもって日本の「〇〇地方」と呼ばれている場所は制覇しました。

自転車でしまなみ海道を完走したときは、いろんな意味で達成感がありましたね。

城巡りが好きで、ルート上には現存12天守のうち5天守がありました。

松山城宇和島城高知城丸亀城備中松山城

これらを巡ったことでまだ行ったことのない現存天守は4つになりました。

ただし、丸亀城は2018年の西日本豪雨で石垣の一部が崩壊してしまっていたので、

修復が完了したらまた行きたいと思っています。

 

2回目は、11月に松本城小林一茶記念館に行きました。(長野県)

松本城現存天守のうちの1つで、これで残り3つになりました。

小林一茶は最も好きな俳人なので、一度は記念館を訪れたいと思っていました。

一茶の命日に行くと500円で新そばが食べられると聞いてこのタイミングにしました。

会社員だったらタイミングを見計らって行くなんてできません。

また、旅行割の対象期間だったので温泉も食事もタダ同然でした。

 

3回目は、3月に姫路城→大阪→奈良を巡りました。

姫路城も現存天守です。これで残り2つ。松江城丸岡城のみとなりました。

奈良は中学生の時の修学旅行で回れなかった法隆寺志賀直哉邸などを巡り、

最後に東大寺のお水取りを観ました。

お水取りは夜に行われるので地元の人間でもない限り、

休みを取らないと観に行けないと思います。

会社員じゃなくてよかったなとつくづく実感しました。

 

4回目は、日光東照宮と大内宿(福島県)に行きました。これは家族の付き合いです。

 

【ボランティア】

働きたくないと言って解脱した私ですが、

まだボランティアをしたがるほどの煩悩があるようです。

ボランティアといっても有償なので、最低賃金以下のアルバイトみたいなものです。

2回活動しましたが、そのうち1回は何をしたのか覚えていません。

もう1回は、東京レインボープライド出展ブースの手伝いです。

詳しくはこちらの記事に書いています。

 

tomatorres.hatenablog.com

 

無償のボランティアだと献血は会社員の頃から続けています。

解脱してからは3回やりました。

採血結果を確認できるので、健康診断もかねて続けようと思っています。

 

tomatorres.hatenablog.com

 

tomatorres.hatenablog.com

 

tomatorres.hatenablog.com

 

 

【読書】

社畜であっても読書は欠かさずしていましたが、

電車の中で本を開いているだけで寝ているなんてことがしばしばありました。

学生時代と比べて読書量は落ちていたと思います。

解脱してからは頭が冴えているので、以前の意欲が戻ってきました。

どれくらい読んだのか分かりませんが、買った本だけでもかなり増えています。

お世話になっているHMVで履歴を確認したところ、1年で43冊購入していました。

加えてHMVで手に入らないような古本も何冊か購入しています。

基本的には図書館から借りているので、実際には買った本の何倍も読んでいます。

少なく見積もっても100冊は読んでいるのではないでしょうか。

過去最高にはかどっていると思います。

この1年間は歴史関係の本をよく読みました。

中公新書の「物語〇〇の歴史」だけでも30冊くらい本棚に並びました。

読書は、この世界のすべてを知り尽くすまでやっていられます。

人間は、この世界のすべてを知り尽くすことはできません。

したがって、読書は無限です。

この無限の営みが、図書館に行けば無料でできるのです。

読書を制する者がリタイアを制すと言って間違いないでしょう。

 

【創作】

創作とは、小説・詩・短歌・俳句のことです。

小説と詩については、解脱の2年前に仕舞いにしたつもりだったのですが、

なんだかんだ溢れてくるものがあって再燃しました。

詩は1編 小説は7編

小説は純文学です。直木賞じゃなくて芥川賞のほうです。

分量的には短編です。原稿用紙換算すると、

4枚、7枚、12枚、13枚、20枚、51枚、70枚でした。

20代前半の頃は年1で100~200枚くらいの作品を仕上げて新人賞に応募していたので、

そのときの仕事量と変わらないほどに書いていたようです。

不健全な執着になるので辞めるつもりでいますが、ライフワークになる予感がします。

 

短歌と俳句はそれぞれ57首22句詠みました。

旅をした影響が大きいですね。

この1年で詠んだ作品ではありませんが、月刊誌のNHK短歌5回(うち1回は入選

NHK俳句には1回掲載されました。

NHKへの投稿は今年で3年目になります。

短歌と俳句にはあまりこだわりがありません。気楽にやっていくつもりです。

 

【新しいことを始める】

解脱してからポーカーとハイキング(登山)を始めました。

ポーカーはYouTubeで「世界のヨコサワ」というプロギャンブラーの動画を見たのがき

っかけです。

ルールを理解すると、株よりも期待値の計算が明快にできることが分かったので、

これは自分にもできるのではないかと思って始めました。

でも、実際にアミューズメントカジノに行ってみると、雰囲気が良くないというか、

遊び人の集まるところは性に合わないなと思いました。

また、私の知能の問題でチップをすぐに計算できないのと、

配られたカードの絵柄や数字を覚えていられないなどの不都合がありました。

オンラインだとチップも手札も表示されているので大丈夫ですが、

やっていくうちに所詮ギャンブルだという結論に至ったのでやめました。

ポーカー自体は面白いですが、私は将棋のような完全情報ゲームのほうが好きです。

 

ハイキングは運動不足解消のために始めました。

ハイキングコースを歩いていると登山がしたくなり、丹沢へ3度も足を運びました。

 

 

山頂で食べる自前の握り飯の美味さたるや。

山に登るだけでただの栄養補給が喜びに変わります。

まだ1000メートル前後の山しか登っていませんが、

いずれはもう少し険しい山にも挑戦したいと思っています。

ガチ登山は装備にお金がかかりますが、

ハイキングの延長くらいの登山なら経済的です。

山までの交通費しかかかりません。それで丸1日楽しめます。

旅行との親和性も高いので、新しい趣味として定着しそうです。

 

<おわりに>

自律心のない社畜はリタイアすると退屈に耐えられなくて堕落するそうですが、

少なくとも解脱した人間には当てはまらないようです。

リタイア元年、ようやく人生が始まったように感じました。

とはいえ、解脱から1年経ってもまだ悪夢にうなされて満足に眠れなかったり、

税制の改正により社会保険料をいかに免れるかが解決していなかったりします。

リタイア生活を完全なものにするには、もう少し時間が必要だと感じています。